君の温もりに触れたくて

「え。でも悪いよ!ほら!かず兄だって帰る準備とかあるし?」


「お前今更なんの遠慮だよ笑。家隣なんだから帰る方向一緒だし、それに遅くなったの俺のせいだから。こんな真っ暗の中女1人で帰らせられるかよ笑」


「で、でも、、、。」


「でもじゃない笑!ひま、俺の車わかるよな?先乗ってて?」


そしてあたしに車の鍵を投げて教室を出た。


「もー。強引なんだから。」


口でブツブツ文句を言いながらもあたしの内心では少し嬉しくてたまらなかった。


そう言えばさっき懐かしい夢を見た。
なんの夢かは思い出せないけどきっとすごく楽しい夢だったような気がした。