君の温もりに触れたくて

「…ま!ひま!」


誰かに肩を揺すられ目を覚ますとかず兄の姿が目に入る。


「え、、、かず、、に?ああ!!今何時⁉︎」


窓の外を見ると既に太陽は落ち、真っ暗だった。


「9時だ!俺が寝ちまったばっかりにすまん!!大丈夫だ!お前のお母さんにはさっき俺が補習だったって伝えといた。」



「そっかぁ。良かったぁ。お母さんに言うの忘れてたから、、、。お母さんかず兄のことは凄い信頼してるから、、。ありがとかず兄!じゃああたし帰るね!」



カバンを持って教室を出ようとするあたしをかず兄が引き止める。



「遅いし送る!お前は駐車場で待ってて!」