君の温もりに触れたくて

「え?」



予想外の言葉にあたしは思わず目を見開く。
そんなあたしを見てしお姉はフフっと微笑むと再び口を開いた。



「ひまもどんどん大人になっているのね。昔は私たちの後ろを付いて回っていたけれど、今は違うでしょ?来年は受験生で大学も考えなくちゃいけない。自分の意思で自分の将来を決開かなくちゃいけない。でもそれってね、誰かの後に付くんじゃなくて、自分の未来を自分で決められる歳になったってことだとわたしは思うの。」




「自分の未来を決める歳?」




思わず聞き返したあたしにしお姉は頷く。




「そうよ。それってもう子どもってわけじゃないと思う。でも大人でもない。子どもと大人の間。1番色んな事が見えなくなってしまう時期。でもね、それを乗り越えれたらきっと何か見えるものが変わるわ。でもね、それでもその中にある思い出や心は変わらない。それはわたしも一緒よ。」




「かず兄もしお姉はしお姉のままってことだよね?」