朝、起きたら、ななみはいなかった。



薄いブランケットが、ななみが抜け出したままの状態で、ソファにかぶさっていた。




僕は、悲しいような、ほっとしたような気持ちで、窓を見た。




そうだったんだ。僕には僕の目的があって、家出したんだった。