新撰組のことが大好きな女の子が主人公のお話。

女の子が平成から幕末にタイムスリップし、新撰組を助けるために命を懸けてがんばる、というストーリーだった。

今考えると、最高にラッキーなポジションなんだよね。あの女の子。

私もあのポジション体験したいな…。




日「蒼羅ー!ごはんー!」

蒼「はーい!」

私はベッドから起き上がり、1階に降りた。

蒼「お兄ちゃんおはよ。」

日「蒼羅おはよ。よく寝れた?」

蒼「うん。まあまあ寝れたかな。」

お兄ちゃんは毎朝必ず「よく寝れた?」と聞いてくる。

それに対して私は正直に「寝れた」とか「寝れなかった」とか返事をする。

蒼「今日もおいしい。お兄ちゃんの手作りご飯。」

日「な、なぁ蒼羅?」

蒼「ん?何?」

日「今日もそのかっこで行くのか?」

蒼「あー、うん。そーだよ?」

だって、普通のかっこしてたらお兄ちゃんに似てるってばれちゃうもん。
私なんかがお兄ちゃんの妹ってばれたらお兄ちゃんに悪いもん。

日「そっか…。(普通のかっこしてた方が可愛いのに。まあ変装してても可愛いけどw)」

蒼「お兄ちゃん、ごめんね?」

日「どうした?」

蒼「いや、なんでもないよ。なんでも…。」
何故か、私の口から出た言葉は、謝罪だった―――――――。