ふたりの薗子

国立病院に着き、僕は
転がるようにタクシーを飛び降りた。


「ありがとう、運転手さん!」
RFIDで、一瞬で支払いを済まして
僕は2階へと、静かに急いだ。


薗子の病室の扉を静かに開く。


汀子は、嬉し涙に濡れた
頬を隠そうとせず....。
どうぞ、と、僕を招き入れた。