その結婚、ちょっと待った!





あれからたまに四人で飲みに行ったりもしていたが、仕事も忙しく、時間が経つと不思議なもので、尊と別れて二ヶ月が経ったが、連絡を取らなくなった事も悲しいとは思わなくなった。


今日は新しく営業に入った新人の横山くんの歓迎会が行われる。


だから皆今日は早めに仕事を終わらせる為に朝からバタバタしていた。


お昼になるのも早く、手持ちのお金が少なかった為、私は外出して銀行に行くことにした。


普段は社内からあまりと言うか用事がない限りは出ない。


会社の決まりでお昼は必ず営業の人も社内で食べるようになっている。


曜日によっては戻れない人も居るけど、それ以外ではちゃんと帰ってきている。


私は会社の近くにある銀行へと歩いて向った。


銀行に着いてATMでお金を引き出し、財布に入れて銀行を出た。


外に出たついでだし、カフェで軽く食べようと思い歩いていると、何故か見覚えのある顔が…


私は目の錯覚かと思い、よく目を見開いて見てみるとやっぱりそこには海外に行った筈の尊の顔で、隣には綺麗な女の人がいた。


えっ…こ、これは夢?