話を大和から聞いた私は大和に言った。


「あんたバカでしょ?何でも自分の思い通りにしようとするから別れるなんて事になるんでしょうが!桃華の気持ちを無視するからこんな事になるのよ!」


「でも俺は早くに結婚したいんだよ!」


「理由は?」


「実はお前らにも会社の人も知らないけど、俺…社長の息子なんだよ!
年明ける前には俺を社長にするみたいなんだ。だからそれまでに絶対に桃華と結婚したくて俺は今回は折れなかった。
そこでお前ら二人に頼みがあんだよ!」


大和の話を聞いて呆れた。


いくら二人が嫌いで別れたんじゃないとしても大和の考えてる事が思い通りにいくとも限らない。


それに何故か自信満々だしね。


「てか何で私が大樹と別れた事にしてあんたと結婚する事になんのよ!
私と大樹は結婚するのに!」


「じゃあこうしよう!お前達と俺達の合同結婚式ってどうだ?
会社の人も二回行かずに一気に終わるからいんじゃね?
それにサプライズにはいいだろ?
俺は必ず桃華が俺達の結婚を止めると信じてるけど、もし止めなかったら大樹が止めたらいいじゃないか!
勿論、会社の人にも桃華にバレないように協力してもらうし、桃華の両親にも俺が挨拶に行って話をする!
頼む!協力してくれ!」


大和の必死な頼みに私達は協力する事にした。