「それより大和のお昼は?」
「俺はカツサンドじゃ足りないしカツ丼をテイクアウトしたんだよ!
あの店のカツサンドは人気だが、カツ丼も人気あるしな。」
「確かにカツ丼も美味しいよね!
じゃあさっそく食べよう!」
私は美味しそうな匂いにお腹がグーっとなる寸前だ。
大和は真尋の机に座り、二人で「いただきます」と言って食べた。
大和のカツ丼は大盛りだったが、私よりも食べ終わるのが早かった。
私も食べ終わり、お腹が満たされると少し眠くなった。
「あっ、そうだ!奥さんが来てカステラを持ってきてくれて大和の机に置いてるよ。
私は奥さんと休憩した時に食べたんだけど、大和も後で食べなよ?」
「マジか!?俺、カステラ好きなんだよな!
よく分かってんな俺の好物を!」
「本当に奥さんと大和って親子みたいだよね?何となく顔も似てるし、苗字まで一緒だし凄い偶然だよね?
奥さんにタメ口で話すのは大和くらいだし、奥さんも大和に対して息子みたいなもんだって言ってたけどね。」
「そうか?それより明日は休みだし、仕事が終ったら映画でも見に行って飯食って帰ろうか?たまには仕事帰りにデートもいんじゃね?」
「本当に?映画も暫く見てないし楽しみだな!さっきまで眠たかったのが一気に目が覚めたよ。」
「ははっ、可愛い奴だな!」
そう言った大和は私の頭を撫でた。
大和は昼からもう二箇所に荷物を持っていかなきゃいけないらしく、机に置いてあったカステラを食べるなり事務所を出て行った。
私も残りの仕事に取り掛かり、たまに鳴る電話対応をしたり、接客をしたりしながら溜まっていた仕事を終らせた。
普段は出来ない仕事も毎月、一回の土曜日出勤で終らせるんだけど、また月曜日から忙しくなるから仕事も溜まっていくんだけどね。
だけどこの仕事は嫌いではないし、請求書との金額が合わずに総務に行ったりして確認したりと何かと大変な事も多いけど仕事は好きだ。
仕事も終わり、私はコーヒーを入れて飲んでいると大和が帰ってきた。

