その結婚、ちょっと待った!






「なぁ桃華?俺と一緒に住まないか?」


「えっ?」


「お互いの家に行き来するの面倒くせぇし。
俺ん家に引っ越してこいよ!家賃も払わなくていいし!」


「で、でもこの家は契約で後一年は住まなきゃいけないし、たまに親も来たりするから。」


「じゃあ引っ越さなくていいから荷物だけ持って俺の家に来いよ!

俺…お前と離れたくねぇんだよ。」


大和が悲しそうな顔で言うから何も言えずに頷いた。


私が頷ずくのを確認すると大和は勝ち誇ったようにニヤリと笑った。


「じゃあさっそく鞄に荷物を詰めろ。
俺は車で来てるから終わったらそのまま俺の家に行くから!」


さては最初からそのつもりでいたって事だよね?


私は荷物を大量に鞄に詰めて大和の家へと向った。