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「それでは乾杯!」
社長の乾杯から皆はお酒を飲みだした。
私はビールを無言で何杯か飲み、隣に座っていた大和が何も喋らずに飲んでいた私に話しかけてきた。
「何かあったのか?」
「別に…」
そう言ってグラスに入っていた残りのビールを飲み干した。
真尋がトイレから戻ってきて私の顔を見るなり言った。
「桃華…何かあったんじゃない?
外出から戻ってきて様子がおかしいと思ってたけど…。
眉間に皺がよってて怖いよ?」
顔には出してないつもりだったけどやっぱり出てたんだ。
「尊は海外に行ってなかったの。
それだけじゃなく結婚してたのよ社長の娘さんと。私と別れた理由も社長の娘さんと結婚する為だったらしい。
馬鹿だよね、泣いた自分が嫌になる。
信じてたし応援しようと思って別れたのに騙されてたなんてね。」
私の言葉に大和も真尋も言葉を失っていた。
それから私は更にお酒を飲み、歓迎会が終わっても飲み足りなかった。
「ねぇ、今から四人で飲みに行こう!」
「ごめん、私と大樹は明日は出掛けるから今日は帰らなきゃ行けないからまた今度、ゆっくり話きくよ!」
そう言って二人は帰って行った。
「大和は勿論、私に付き合ってくれるよね?」
「…あ、あぁ」
二人でbarに行った。
暫くお酒を飲みながら私は大和に愚痴を言っていた。
「ねぇ大和ぉ…私の何がいけなかったの?」
もう辛くて泣きそうで大和にそう言っていた。
すると大和は立ち上がり、お金を支払うと私の腕を掴んでお店の外に出た。

