亜未サンの家から帰る途中

なんとなく、香保里サンの顔が見辛くて


真っ直ぐ、家に帰った


「ただいま……」

母親は、テレビも点けず、ボーっとしてた


「どーしたの?」

「…あぁ、イツキ、おかえり……」

「何?暗いケド」

「………お父さんさぁ………、会社代わってたョ………」

「えっ?ホントに?」

「お母さんはさぁ………、何の為に居るんだと思う…?」

「……」

「20年も一緒に居るのに、大事な事も話して貰えない………」

「話し合いは?」

「途中で、逃げちゃったわョ、お父さん…」