「だけど、今年五十歳だなんて、見えないよね?」 セシルが言うと、直子も大きくうなずいた。 「ほんと、若いよね。独身なのかな」 「うん、そうかも。指輪もしてなかったしね」 「だけど、外してるのかもしれないし」 「まぁ、どっちでもいいけどね」 「そうね。今日はラッキーだったわ」 「うん」