毒舌男子の偽彼女

「よくねえよ!!」


玲央のまっすぐな瞳が私を見る。


なぜか目をそらせない。


心臓の鼓動がはやくなる。


「理由……いえよ。」


「だって……玲央彼女いるから。」


「は?」


こっちが(え?)なんですけど。


「俺に?」


「そっそうだよっ!」


「お前のこと?」


「違う音羽ちゃん…。」

私はすべてを話すことにした。

もう逃げないんだから。