毒舌男子の偽彼女

玲央side

「じゃあ早坂、帰るか。」


「そうだね、帰ろっか。」


あれからたくさん聞いてもらった。


おかげ様で澪の事を好きなのバレたし。


まぁ自分から話したんだけど。


「あっ!玲央くん、今はでれない。」


「え?なんでだよ?」


出口を覗く。


覗いて公開した。


なんで黒川と澪が抱き合ってんだよ。


なんでだよ。


「れっ…玲央くん。ごめんね。」


「なんでお前が謝るんだよ、俺が悪い。」


女よけで偽カノって理由で接点増やしたって、ダメだったんだ。


「玲央くん。あ、あのね、私じゃダメかな。」


「は?」

何いってんのこいつ。


俺の気持ち知ってんじゃねぇの?


「私だったらそんな悲しい顔させないよ。好きなの。」


「俺は……………」