続・復讐~恋・絆~

「私、帰るね」

「え?」

「だって・・・記憶がない人物がいても、仕方ないじゃん?」

私は、ゆっくり歩き出す。

さっきの勢いを忘れたかのように・・・。

トボトボ階段を降りる。

「達樹・・・・嫌だよ・・・」

涙が出てきた。

さっきは、信じられなかったからだけど、今は・・・・・・・。

もう、現実を受け止めるしかない。

でも、これから先、どうすればいいの?

同じ家に住んでるんだし・・・・

私、あの家・・・・・出よう。

知らない人がいても、達樹、混乱するだけだから。