街へ徐々に近づいていく。
ネオンの光や、このうるささは、どこが覚えがあるような、初めてきたかのような、そんな不思議な心地だ。
ただ、絶対的に違うのは、誰も僕らを見ないこと。
すれ違っただけの人たちなら、見ないことだってあるだろう。
でも、ぶつかってしまったって、転んだって、誰もこちらを向きはしない。
まるで透明人間のように、、、。
そんな町中を、幸助さんは平然とすすむ。
もう慣れたのだろうか?
僕はなれそうにはないな。
「どこに向かってるの?」
こんな状況に嫌気が指して、聞いて見た。
「貴方が先程から気になっている場所です。」
、、、どういうこと?
「僕がきにしてるとこ?」
「気になるのでしょう?」
「私が、どこで知ったのか。」
