なんだ知ってんじゃん。


だったら話は早いでしょ。


『まぁ。そゆこと。大体諒夜達は何故私を姫ににしたいと言ってくるの?私は紫龍の元姫。裏切り者。それに紫龍に歯向かったら、潰されるよ?あんた達の族。』

冷たく言い放つが

「「「「「ぷっ!ハハハ!!」」」」」

その場にいた私以外が笑っていた。


私には何が面白いのかなんて分からない。

不思議そうな顔をしていると。


琉「ご、ごめんね!フッハッ!沙羅ちゃんさ、桜龍って知ってる?」

まだ笑いが止まらないのか、笑い混じりで話してくる。


『知ってるよ。そこらの暴走族。』


そう言うと

琉人「フッ!だから違うって〜!」

琉人は、お腹を抱えて笑っている。


凛「沙羅ちゃん、紫龍は全国1位。これは知っているよね?」

『?うん。まぁ。』


凛「えっと、だからね?僕達桜龍は、世界1位な訳で結論から言えば僕達の方が強いわけ!」


?「そこらの暴走族って....(笑)」
名の知らない男が笑う。

蒼「そういえば奏、自己紹介しましたか?」


蒼に奏と呼ばれるのはさっきここまで私を担いで来た人。


奏「あ、まだだったね。俺は幹部で木原奏(キハラソウ)幹部やってるよ。」


思ってた以上優しい感じの人だなと思った。

さっきは沙羅ちゃんが音楽聞いてたから極力話しかけない方がいいかな?と思って話しかけなかったんだけど困らせちゃったらごめんね?

そう言って奏は謝ってきた。










奏と少し話をしていたら

諒「昼休みに迎えに行く。」


諒夜はそう言ってでていった。


それ続いて幹部の皆も出ていく。

凛「あ!沙羅ちゃん!その部屋好きに使っていいからね〜!」


そう言って鍵を投げてきた。

パシッ))

その鍵をキャッチすると、

凛「ナイス!」

そう言って部屋を出ていった。





好きに使っていいと言われてもすることも無い。

とりあえず寝る?

そう思ったがあまり寝る気にはなれず、この部屋を探検することにした。




部屋の中をうろちょろしてい冷蔵庫や、ベット、パソコンまで置いてあった。


う〜ん。
また、やることがなくなり教室に戻るかどうか考えている。

授業の途中から行くのは、気が引けるしやっぱり午後からでいいか。


そんなことを考えているとさっき見つけたパソコンに目がいった。


勝手に使うのはどうかと思ったが好きに使っていいと言われたので遠慮なく使うことにした。





電源ボタンを押しONにする。

デスクトップにはパスワードを入れてくださいと表示されているがパソコンのふちに貼られている付箋にパスワードらしきものが貼られていて、案の定その番号で解除出来た。




これじゃパスワードの意味無いな。



と思いつつ私は紫龍と桜龍について調べることにした。


まずは紫龍。

画面を下へと下げていくと鈴原沙羅追放と書かれたスレッドがありクリックする。



そこには

紫龍の新しい姫を気に食わない鈴原沙羅が新しい姫を虐め傷つけた上に濡れ衣を着せようとしたが幹部の人達にバレて紫龍を追放された。と書かれてあった。


そんなことしてないのにな~なんて呑気な事をボソッと口にした。

そしてしばらく紫龍について見ていると紫龍の下っ端は今の姫を、あまり良く思っておらず本当に鈴原沙羅は裏切ったのか?と疑っている者が多い。と書かれているものもあった。




ここは喜ぶべきなのかも知れないが私にとってはどうでも良かった。





そのうち調べることもなくなって桜龍について調べようとしていた。

桜龍姫誕生?!
なんていかにもなスレッドを見てクリックした。

桜龍に、2人の姫誕生?!

2人?
希優の他に誰か入ったのか。と思い下へと画面を動かしていく。

そこには

中川希優・鈴原沙羅
が姫になったと書かれていた。


あ〜希優は本当だけど私は違うしあの路地裏で助けられた時を見ていた奴が勘違いでもしたんだろうと思いそのままスルーする。



その後一年前にも姫がいた事も書かれあった。きっと先代の姫だろうと思い気にせず調べていった。



紫龍も桜龍も調べることがなくなり、暇。そういえば最近桜龍に会ってから桜麗として活動はしてないな〜。



じゃ今日あたり繁華街に出てみようか。

体鈍ってないといいな〜。

なんて考えていると眠くなって来た。



後で桜龍の、誰かが入ってきてパソコンを使って調べていたのがバレると大変だから履歴も消去して電源を切りの場所へと、戻し、ソファーに転がった。




ソファーは思いの外フワフワで靴を脱いでソファーで寝ることにした。