「おはようございます。お嬢様」
「おはよう」

「お着替えはご自分でなさったのですね」
「ばあばはまったく…(笑)私はもう高校生よ?」
「それでもまだまだ、子供でございますよ」
 
「朝食でございます。」
シェフが作ったフレンチトースト。
「んー相変わらずおいしい!」
「ありがとうございます」


「じゃあ、行ってきまーす!」
「「「行ってらっしゃいませ」」」



私は、灰上蘭。
先祖代々続く、不動産屋の末裔だったりする。だから、毎朝、さっきのような感じなの。


「蘭、おはよう!」
「おはよう、あかり」
「ついに私達も高校生よ!」
「分かってるよぉ(笑)」

彼女は、江頭朱里。小さい頃からの幼馴染。人懐っこくて、誰からも好かれる性格の自慢の親友。


今日から私達は、芽流高校の一年生。