あ~ドキドキする~……

ピンポーン。出ない!?

ピンポーン。少したってから声が聞こえてきた。

『はいはいはいはい!ごめんごめん。今行く。』

声からして、寝てたっぽいな。なんて思いながら、貴を待っていた。

『ごめん。寝てたわ、俺。ははは……』

『やっぱり。』

私が喋っているのに、貴は言った。

『あの、これ。お返し。』

小さな紙袋の中を除くと、男子にしては上出来すぎるチョコレートが入っていた。

『ありがとう。こんなすごいのもらっちゃっていいの?』

『いや。下手くそだけど、良かったら食べて。』

『うん。すごいね、これ。ハムッ!ん!美味しい!超甘い!』

『もう食べてるし。後もう1個プレゼントがあるんだ。』

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しばらく声が聞こえないので、視線を紙袋から貴に移すと……