…私の家なんですけど。

瀬名は、自分の家のように、寛いでいる。先にベッドに入って、携帯を操作中。

…今夜も、瀬名の横で寝なきゃならないのだろうか?

「…そんなとこに突っ立ってないで、さっさとベッドに入れ」
「…別に、私はコタツでも」

と、ゴニョゴニョ言ってるうちに、今夜もベッドの中に、引きづり込まれた。

そして、なぜか、私をギュッと抱きしめた。

「…チョット、変態!離せ!」
「…何度言ったらわかる?近所迷惑」
「…ゔ」

「…明日からしばらく帰らないから、俺を忘れないようにこうしてる」

「…そのままずっと、帰って来なくてもいいよ…イッ⁈」

…デコピンされた。…地味に痛いんですけど。

「俺がいない間に、清水って男に色目を使うな」
「なっ⁈何言ってんのよ⁈」

「…とにかく、他の男は睨んどけ」
「…」

「おやすみ」

…おやすみとか、変なところで律儀なんだから。

「…おやす…⁈」

…寝ようと思ったのに、目が覚めた。

…今何したこの変態王様は?

…き、Kiss、キス、キッスしたよ⁈

何やってんのよこの変態!

ギロッと、睨むも、数秒で寝てしまった瀬名。…怒れなくなってしまった。

…いい様に流されてる私、大丈夫か?

と、思わずにいられない。