ともだち、こいびと、たいせつなひと


電話をしようか。
家に行こうか。

でも、あいつは姫菜の彼氏だ。

偶然かもしれない。

だけど気になる。
サチの言葉。

もっとサチに聞いとくべきだった。


俺は行動を起こす前にサチへ電話した。


『もしもし』

数秒のコール音が鳴り響いたあと
その声は聞こえた。

相変わらずそっけないとゆーかなんとゆーか。

「俺だけど、今平気?」

『珍しいじゃん、あんたがかけてくるなんて。
まあ、内容は想像出来るけど。』

そう言ってクスっと笑う。

「さすがだな。いや、気にしすぎかと思ったんだけど、今回ばっかはどーもヤバそーでさ」

俺は珍しく焦っていた。

姫菜がこうなるよう仕向けているのは俺だ。
だけど、姫菜に嫌な思いさせたい訳じゃない。

なんて自分勝手なんだと思うのも確かだけど、今だけだと何度も自分に言い聞かせ、姫菜に男と付き合う事を進めてきた。

そんなツケが回ってきたのか。