ともだち、こいびと、たいせつなひと


中庭へたどり着くと、佐々岡はもう告白したあとで、姫菜が返事をするところだった。


あー、俺、矛盾してるよな。

姫菜が誰かと付き合う事を望んでいるのに、
その選択肢を狭めるなんて。

そんな事をぼんやり思いながら
口はいつの間にか姫菜を呼んでいた。


いつものように姫菜が俺の手を握り、
校門を抜けたあと、こっそり後ろを振り向くと、男がガッツポーズを決めていた。