ともだち、こいびと、たいせつなひと



俺たちは俺たちの関係を変えずに
それに耐えられなくなった男たちが
俺たちの関係に言葉を挟む。


俺が黙って見てても、
姫菜が選ぶのは俺だから
それに耐えきれない男たちは姫菜から離れて行く。


俺の思惑通りだ。


だから俺は、
姫菜が誰かと付き合う時だけ彼女を作る。

だって、俺が誰とも付き合わなければ
姫菜が気にするだろ?

そんなこと、姫菜は考えなくていいんだから。


姫菜に寄ってきた男が離れる頃には
俺から女も離れていく。


そんな捻くれた考えを導き出した中学生の俺は
やっと気づいたんだ。


もう、ずいぶん昔から
姫菜が好きだったんだと。