暁のプロポーズ

《夜》

「ただいま」
「おかえりぃぃ〜真人ぉ〜!」

ピョンっと真人の身体に抱きつく凪。
ぐりぐりと顔を擦り付け、玄関にも関わらずそのまま数分は動こうとしない。

──癒されるなぁ…

これを甘んじて受け止める真人は、抱きついてきた凪の髪を撫でていた。

「ご飯にする?お風呂にする?凪にする?」

「その選択肢に凪を入れるなよ…」

「えぇ〜?私とシたくないの?」

「ご飯食べてお風呂に入ってからな」

「ふぅぅ〜。お盛んですなぁ!」

「凪が言ったんだろ…」

──まぁ言われなくてもするけどな!

「じゃ、ご飯にしようか〜!」

「ああ。よろしく」