【東京クラブグラフィティー】

「まーそういう事でゴリと2人で踊るから帰りたいなら帰っていいよ」


「………。」


クルーズは無言で座りこんだ

でも2人でやるとは言ったものの3人で踊る予定で作った音とフリを
あと2、3時間でうめるのはかなりきつい…

5分程度のショウだがみんなで踊る所、2人で踊る所、ソロで踊る所をうめるプラス覚えるのはかなりきつい…

だがそんなことは言っていられないので座りこんでいるクルーズはシカトしてラジカセで音をかける
一度最初から最後までフリを2人で通すが予想以上にかなり作り直すところが多い…

ゴリは一切フリは作れないタイプなので全部自分が作らないといけないのだが
普段なら音を聞くとイメージと体がシンクロして次から次へとフリが出てくるのだが
この状況で心がみだれ、音楽と体の間に隙間が生じ、ノイズが走る感覚でなんのアイデアも出てこない…

自分はけっこう精神的にも強いほうで切り替えが早いほうだがショーまでの時間に迫られ余計にドツボにはまっていく…

(あと2時間…………。)


「よし…。ゴリ」

不安そうな顔でゴリが振り向く

今思うと自分でもやりすぎだと思うが力技でいくことにした