それに、台車は1つしかなかったため 父は祖母が昔使っていた車椅子に乗せた。 父にはフードを被せ、 台車に乗せた母の近くに箱を並べた。 キラには着いてくるなと言ったが、 俺にしがみつき、 結局連れていくことにした。 死んだ親の顔を見ても なんとも思わないキラを見て、 ゾッとした。 目はやっぱり死んでいて、真顔。 俺の顔を見ると、ニッコリ笑う。 *キラ* 『おにいちゃんと一緒。キラ、嬉しい!』 キラの顔には小さなシミがついていた。 血だ。