お世辞にも上手いとは言えない。




*零斗*
「キラの絵、上手に描けてるぞ。」




*霧夜*
「俺は?」




*零斗*
「んまぁ、上手いんじゃないか?」




2歳児よりはな・・・




*キラ*
「おにい、ちゃんの、絵、どんな、やつ?」




*零斗*
「俺は、まだ描いてない。」




霧夜ほどじゃないが、俺の絵は下手だ。




*キラ*
「そう、なんだ。
ちょっと、残念、だな。」




*零斗*
「悪いな。絵は苦手だから。」




俺はそう言ってキラの絵をもう一度見た。




絵の中の『俺』は真顔で、




背景はブラックホールのように




なっていた。