私のおにいちゃん




*ユリ*
「た、助かった…」




*霧夜*
「ひとまずは、ね。」




ユリは安全を確認すると、




俺たちの方に近づいてきた。




*ユリ*
「警察に言われたくないなら、謝ることね。

あんたが、謝ったら、その、ゆ、許してやるから。
この前の、あんたの妹の事も。」




*零斗*
「いいのか?」



*ユリ*
「今日だけだから。
あ、あたしが、いつまでも優しくするなんて、思うんじゃないわよ!」




ユリはなぜか頬を赤らめて言った。




*霧夜*
「生のツンデレっておもしれぇ。」




*ユリ*
「うっさい!」




謝れば無かったことにしてくれる。




それなら、何百回でも謝ろう。




キラを守れるなら。




*零斗*
「ユリ、ごめんな。

あの時の事も、今日の事も。
本当に、悪かった。

だから、この事、無しにしてくれるか?」