俺の初恋は、零斗の妹、月本キラだった。
小さい頃は、甘えん坊な友達の妹で、
ちょっとばかし生意気なところも
あるけど、可愛かった。
六年も離れてるのに、気持ち悪いな。
全く。
でも、俺が年下が好きどうこうではなく、
キラには本当に魅力があった。
どこか大人っぽくて、純粋に、
生物としての魅力が。
もちろんそれはゼロにもある。
まあ、だからこそモテたんだろうな。
(俺も含め変な奴ばっかりだが)
あの日、そう、
まさにキラが両親を殺した日。
俺のうちに電話がかかってきた。
「霧夜、来てくれ、キラが、キラが……」
「どうしたんだよ?」
俺の両親は仕事で2,3日帰っていないし、
ゼロの家に行っても怒られない。