*零斗*
「ユリ、今日勉強教えてくれない?」
いいことといったら、
零斗に図書室で勉強を教えられること。
零斗はすぐに家に帰るし、
バイト先に行っても、話すらできない。
私の苛々はかなりひどかった。
*零斗*
「ユリ、今日、俺んちで教えてくれない?」
私はとっても嬉しかった。
だからすぐに零斗の家へ行くことにした。
だけど、人生は甘くなんかなかった。
妹が、月本 キラがいた。
*キラ*
「おにい、ちゃん、その人、誰なの?」
*零斗*
「この人は、俺の友達なんだ。」
*キラ*
「……友、達?」
*ユリ*
「よろしくね。私は佐藤ユリ。」
私は愛想よく話しかけて、
仲良くなろうと思っただけだ。



