だから、お兄ちゃんの部屋に、
勝手に、入った。
*零斗*
「……っ……くっ………ぅう…。」
お兄ちゃんは、泣いてた。
小さな、声で、それこそ、
鼻をすする音しか、聞こえないくらい。
キラは、お兄ちゃんに、近寄った。
机は、涙で、濡れている。
電気もつけないで、真っ暗で。
涙が、隣の部屋の光で、反射してた。
*キラ*
「おにいちゃん……」
大丈夫?って、伝えたかった。
キラは、味方だよって、言いたかった。
*零斗*
「!!」
お兄ちゃんは、キラがいることに、
はじめて、気づいたみたいだ。
振り返った、その顔は、涙で、
グシャグシャで、悲しそうな、
怒ってるような、
よくわからない、顔だった。



