*キラ*
「おにい、ちゃん、無、事?」
*零斗*
「キラ…」
*キラ*
「無事、だ、ね。よかっ、た。」
*零斗*
「死ぬなよ!絶対に死ぬなよキラ。」
*キラ*
「大好き。おにい、ちゃん。」
*零斗*
「にいちゃんもキラのこと大好きだ。
怪我治して、また一緒に暮らそうな。
だから、死なないでくれ!」
涙が溢れてくる。
キラの手を強く握った。
*霧夜*
「ゼロ、救急隊員がすぐに来るそうだ。
絶対に二人を助けて、自首しよう。」
霧夜はユリの方に向かった。
まだ涙が止まらない。
キラは微笑んでいる。
はじめて、普通に笑っている。
俺も微笑み返した。
涙はまだ流れているが、
精一杯笑ってみせた。
腹部をみると、まだ血が流れている。