私のおにいちゃん




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by〈磯崎霧夜〉





ユリの目が、




一瞬死んでいるように見えた。




勘違いなのか?それとも、本当に…




いや、そんなはずない。




もしそうだとしたら、




俺には誰もいなくなる。




誰も。




俺は嫌な考えを振り払い、




ゼロと妹の話に耳を傾けた。




*零斗*
「せっかく帰ってきたんだし、
何か好きなもの買ってこようか?」




貴重な金を使う気か?




*キラ*
「いい、よ、別に。
キラ、おにい、ちゃんと、
ごはん、食べれれば、それで、いい。」




いい加減、盗み聞きをやめたい。




というか、今思うとどうして




二人っきりになんかしたんだろう。




俺とユリが見ているのは間違いないが、




危険すぎたのかもしれない。




*ユリ*
「はぁーあ!もういい?零斗。」




*霧夜*
「出しゃばんなって…」