*ユリ*
「ちょ、零斗!
あ、あんたの妹…」




*零斗*
「帰ってきた。さっきも言ったように、
病院には連絡しないでくれ。頼むから。」




*霧夜*
「いや、連絡はする。」




*零斗*
「霧夜!頼むよ!」




*霧夜*
「連絡は絶対にする!
ただ、いつ連絡するかは
決まっていないし、ここは電波の調子が
悪くてな。連絡しようにもできない。」




妹を野放しにする気はないが、




ゼロを悲しませる気も今のところない。




とりあえず口実を作る。




*零斗*
「いいのか?霧夜。」




*霧夜*
「おいおい、
さっきいったことと矛盾してるぞ?
『頼むよ!』のあとに
『いいのか?』って…」




*ユリ*
「霧夜がこう言ってるのよ?
霧夜の考えが変わる前に言葉に
甘えときなさい!」




*零斗*
「分かった。二人ともありがと。」




立ち直るのが早い。早すぎる。