『佐々木、チョコ食う?』

『ん? あ、これビター?私食べれないの。』

『ふっ おこちゃまだな。 ビターの美味しさがわからないなんて』

『どうせ私はブラックチョコもブラックコーヒーもお口に合わないですーー。』


すねたように言うと、君はブハッと大笑いをする。こんな関係なれたのは席替えのない私のクラスのおかげ。 何ヶ月も隣の席だったらそりゃ仲良くもなる。


そして、彼のことも良く見えてくる。

きっと このクラスの女子の誰より君の事を知ってると思うんだよ。


……だから 今年は 君にチョコを渡そうと思うんだ。