そう言うと有栖川さんは





「ありがとう、羽流。お前のおかげだ。」





頭を下げた。






「い…いえ、私は何もしていませんから。」




私が慌てると




「お兄ちゃん、お礼なら下のレストランでディナーにしようよ。」