クミちゃんをいすに座らせて私も隣に座ると 「クミちゃん、どうしたの?」 私はゆっくりとクミちゃんに聞く。 するとクミちゃんの瞳からポロポロと涙がこぼれた。 私は慌ててクミちゃんにハンカチを渡した。 「…羽流さん、私と一緒にヨーロッパに行ってほしいの。」