それからしばらくして元気のないクミちゃんがやってきた。 私はクミちゃんのすぐ隣にしゃがんだ。 「クミちゃん、どうかしたの?」 「もうすぐ春休みでしょ?その時にお兄ちゃんとヨーロッパに行かなきゃいけないみたい。お兄ちゃんが仕事している間、お兄ちゃんの1番の婚約者候補が面倒見てくれるっていうんだ。」