するとノックがして栗本さんがクミちゃんをつれて現れた。 クミちゃんは小会議室に入るとすぐに私の隣に来て手を握ってきた。 「クミ…。」 有栖川さんの声にクミちゃんの肩が軽く跳ねて手が震えているようだった。 「その人が気に入ったのか?」 クミちゃんは少しうつむいて頷いた。