カチンと来た私は 「私は名前も素性もはっきりしないただの図書館司書ですから信じるに値しないというワケですよね。」 「…頭のいいヤツはキラいじゃない。」 クスリと笑う有栖川さん。 「…ご両親を亡くされたコトはとても悲しいです。私も経験しましたから。でもそれを癒してくれる誰かがいなければその悲しみは永遠とその人の心を蝕むんです。」