「気がついたらハルのために服を作ってた。俺と煌のいうミューズは創作意欲を掻き立てる愛する女って意味だった。……俺はそれを忘れてただ服を作るためと解釈し、ハルを傷つけた。」 ため息をついた湊さんは空を見上げ、 「俺たちはかけた。傷つけたミューズがまた作った服を着てくれたら……。」 手を離さないまま湊さんは私を見ると片足を立てて膝まひざづいた。