これじゃあ、湊さんを困らせるッ。 とっさに思った私は 「ご…ごめんなさいッ。」 すかさず謝ってバックからお気に入りのハンカチを出す。 その手を湊さんが掴んだ。 驚く私に 「…俺は俺のいいように取るからな。」 その言葉の意味が分からないでいると湊さんはリムジンのドアを開けた。