「うそだって!俺さ、助っ人してんの。」
「助っ人?」
「…気になる?」
そう言ってニヤリとした表情を浮かべる。
調子に乗るとすぐこうだ…。
「別に。」
「いやー、実はさ、」
「いや、喋んのかよ。」
_______夏月曰く、
夏月のスポーツ万能さは校内で有名で、
いろんな部活からの勧誘があったという。
全て受けるわけにも断るわけにもいかず、
悩みに悩んだ挙句、出した答えが「助っ人」。
数々の部活の試合のたびに借り出されているそう。
…まあ、夏月の性格を考えたらそうなるかな。
当の本人はというと、夏月は、入学してから間も無くあっという間にモテた。
というか、現在進行中。
