あの日から、夏月は俺にべったり付きまとってくる。


入学式の次の日から、教室に入ってくるなり席まで走ってくるわ、
大声で俺の名前を呼ぶわで
外見から目立つあいつのおかげで
俺までも目立ってしまうわで、
大変な毎日を送っていた。


「そういえば、夏月は部活とかやんねーの?」


とある休み時間。
前から気になっていたことを聞いた。


「部活なんてやってたら、忙しくて冬真に会えなくなんじゃん。」
「いや、これホ○小説じゃないから。純愛ものだから。」


こいつはほんと…冗談に聞こえない。