なんと見てはいけないものがあった。

その彼は携帯を２つ持っていたのだ。いつも持ってない携帯が彼のバッグにあった。

私はその持っていない携帯の中身を一部始終見てしまった。

一瞬で体が固まり凍りついた。

今までおばあちゃんの看病しに行った日に他の女性と会っていたメール、いつも同じ番号の着歴。

一番ショックだったのは

私がインフルエンザで寝込んでたときに女性からきたメールだった。

「明日仕事が早いなら会いに来なくても大丈夫」

このメールの送信メールはなかったが彼の発信履歴があった。


私は目の前が涙で溢れて言葉がなかった。私が辛いときに彼は他の女性に会いに行っていた。その姿がなんとなく頭に浮かんだ。

今まで信じていたのに一瞬で信用が絶望に変わった。

泣いていると彼が起きた。

私は泣き崩れながら彼を問い詰めた。

「このメールってなに？会いに行ったの？」

彼は

「会いに行ってないよ！行けないって電話したんだ」

という。


「この人って誰？浮気相手？」と聞くと


彼は「職場の人だよ。仕事のことの内容だったんだ。だから信じてほしい」といいきった。信じられるわけなかった。本当ならその時別れればいいのに、私は彼の信じてほしいという言葉につい許してしまった。

その日はなかなか眠れなかった。