ようやく蒼翔の仕事も落ち着いた頃だった。

週末私達はデートをしていた。

そんなとき蒼翔にこんな話をされる。

「花音に話したいことがあるんだ。実は母親の方のおばあちゃんが病気を持っていて今日実家にくるから会いたいからいつもより早めに帰るね。」と

「病気？」と私は聞いた。「うん…。実は認知症でいつ俺のことを忘れてしまうかもわからないから会えるとき会っておきたいんだ。」と言われる。

この時あの出来事を思い出す。

おばあちゃん？病院？

あの騙された日のことを思い出す。

嘘ついて元カノに会いにいくんだ。と思ってしまい

私は蒼翔に「どうせ嘘ついて元カノと会うんでしょ！」言ってしまう。

蒼翔はかなりキレた。

「なんで？俺は大事なばあちゃんに会っちゃいけないのか？そんなこと言われるなら悪いけど俺は無理だ！！」

といいケンカになってしまった。

信じたいのに妄想してしまう自分が嫌いだ。

どうしていいかわからなくなる。

なんとかお互い冷静になり蒼翔と仲直りして

蒼翔は家に帰る。

しばらくすると電話がきた。

「すれ違いだったみたいでばあちゃん帰ったみたい。」
と。

私はそんなとき

「やっぱり嘘だったの？」と軽々しく言ってしまった。

蒼翔は今までにないくらいにキレる。

「もう無理だ！別れよう！お前の私物返す！」といわれ

私も別れる気はないが

「じゃ別れるならちゃんと会って別れ話しよう！」といい

私達は別れ話をするのにもう一度会うことになった。