ガチャ。

「おい工藤。居るか?」

「まったく。ノックというものを知らないんですか?仮にも僕は女ですよ?」

コンコン。

宮本は中からノックした。

「もう遅いです。で、どうでした?」

「あぁ、田澤健太に加えて須藤淳也ってやつも行方不明だった。」

「誰です?その人は。」

「田澤健太と、中学からの同級生です。」

山本が答えた。

「山本さん。資料をお借りしてもいいですか?」

「あ、はい!」

彩は資料に目を通した。

「なんほど。」

「なにかわかったのか!?」

「宮本さんはもう少し資料を読んだらどうですか?」

「うっ... で、何がわかったんだ?」

「とりあえず、この2人をよく知ってる人を探しましょう。」

彩は山本を見ながら言った。

「ヒントくらいくれたっていいだろ...」

「では、資料に目を通してみてください。」

「クソッ。山本、行くぞ。」

「あ、はい!」

3人は教室を後にした。