「刑事!宮本刑事!」

山本は寝てる宮本を揺すりながら叫んだ。

「うるせぇ!なんだ!」

宮本は寝起きの髪を掻きながら怒鳴った。

「電話です!」

「なにっ!早く言えバカ!」

「なんども起こそうと声をかけたんですが、なかなか起きなかったので。」

山本は宮本にケータイを渡した。

「起こすのが下手なんだよ!」

そう言って宮本は山本のお尻を蹴った。

「そ、そんな〜」

「もしもし!宮本です!」

[僕です。宮本さん。]

「なんだ、工藤かよ。」

[なんだとはなんですか。協力しませんよ?]

「悪かった。で?なにかわかったのか?」

[いえ。まだなにも。]

「あ?それじゃあなんだ?」

[田澤健太という男とその人と関わりのある人を調べて下さい。]

「事件に関係するのか?」

[それを調べてもらうんですよ。バカなんですか?]

「うるせぇよ!」

[では、よろしくお願いします。]

「あ、おい! ったく...」

「彩さんですか?」

「ああ。あいつ、用件しか言わねぇんだからよ...」

「それで、なんて言ってたんですか?」

「田澤健太って男とその周りを調べろだとよ。」

「事件と何か関係あるんでしょうかね。」

「知るかよ!!」