鼻を摘んで目を閉じて…

 「ええっ!?」





 もしかして、あたしにも春が到来?!

 …いや、すでに季節は春なんだけどね。

 とりあえずは…、スカートのポケットから携帯電話を取り出して、電話の画面を呼び出して浩志に差し出す。




 「悪いけど、誰かさんのおかげで、今日はたぶん残業になるし、それでもよかったらだけど」




 ふっと笑った浩志が、あたしから受け取った携帯の番号をプッシュする。




 「いいぜ、これが俺の番号。仕事終わったら、電話しろ」




 やっぱり春到来だ。





~Fin~